2016年FIA-F4 Rd.1-2 岡山国際サーキット レースレポート

2016.04.14

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP CERTIFIED BY FIA
ROUND1-2 OKAYAMA INTERNATIONA CIRCUIT

第1戦 予選:12位 決勝:9位
第2戦 予選: 8位 決勝:7位

【岡山国際サーキット】
全長   :3,703m
高低差  :30m
コーナー数:12ヶ所

--------------------------------------

Practice Session

■事前練習
昨年の茂木最終戦前にお邪魔させて頂いた「KAM SIMULATOR STUDIO」というレーシングシミュレーターショップで今回も集中トレーニングを行いました。走り方からタイムの削り方、安定したラップを刻むことを中心に300周以上走り込みました。”安定感”という面ではやり込みが足らなかったという印象でしたが、非常に実践的で有効なトレーニングをすることができました。

■木曜日
今回のFIA-F4第1戦・第2戦はレースウィークの木曜日から練習走行に入りました。ただ木曜日は1日雨でしたのでマシンとコースのチェック走行のみ行いました。シミュレーターと実際のコースの擦り合わせを簡単にですが行い、この日は走行を終えました。雨の練習と割り切って走行しているドライバーの走りを外からしっかり観察したことで他の選手の特徴等を把握することができました。

■金曜日
ようやくすっきり晴れ、ドライ路面での練習をすることができました。富士スピードウェイやツインリンクもてぎで主に”曲げること”に対する考え方を変えようと努力してきたため、ここ岡山でもそれをできるようになろうとしっかり走行を重ねていきました。

ただニュータイヤを履いた予選シミュレーションを行った時、思うようなグリップ感・車の動きを感じることができなかったため、その原因は何なのかを追求していきました。
後に分かることですが、車を曲げることに対する癖が原因でした。また今年から新たに参戦してくるドライバーの走りの癖やバトルの仕方もこの練習走行内で感じていきました。

■Qualify
練習走行から赤旗が続出した開幕戦。この予選でも必ずアタック中に赤旗が出るだろうと考え、チームとして走行周回数を稼ぐ作戦をとりました。ただ練習走行で決め切れなかったマシンセッティングに関して大幅な変更を行っていたため、何かあったら予選中にセット変更を行うことも想定していました。
FIA-F4はピットからコースインする際の順番がポイントランキング順とされており、開幕戦の今回はかなり先頭付近で走行することができました。自分のスペースを確保しつつ徐々にタイヤを温めていき、ある程度のタイムまで出したところでピットイン。セッティング変更の方向性は間違っていなかったものの、細かい部分をもう少し詰めたかったためピットロードで再度変更を行いました。

そのタイミングで丁度赤旗が提示され予選が一時中断。少し早くピットインしていた僕は走行再開後も先頭でコースインすることができました。タイヤを温めアタックを1周かけたところで再び赤旗に。ただこのアタックが2ndベストとなり、第1戦が12位、第2戦が8位からのスタートとなりました。

赤旗が続出するだろうということ、また路面が後半になってもそこまで劇的に良くなることはないだろうという予想が当たったことはとても良かったです。しかしタイヤグリップの良い前半にセッティングを決め切れなかったのが痛かったです。

--------------------------------------

■Round1 Final
土曜日の予選後に行われた第1戦の決勝。スタートの反応で少し出遅れましたがポジションをキープしたまま1コーナーを抜けました。前のドライバーに必死に食らいついていたところで2周目のアドウッドコーナーで前方の車両が3台クラッシュ。それを間一髪で避けたところでセーフティーカーが導入されました。他のドライバーが必死でタイヤを温めている間、リアタイヤのオーバーヒートを感じていた僕は、クラッシュの規模から3周程度は回収にかかるだろうと感じていたためまずはクールダウンに努めました。

予測通り3周程度で回収が終了しレース再開。前の車に必死で食らいついていき、混戦の中で何度かチャンスはあったものの攻めきることができませんでした。マシンと他のドライバーをしっかり信じて走ることができなかったことが反省点です。

その後展開が落ち着いていった際前方の車両のペースについていくことができず、後方から追い上げてきたドライバーとの勝負になっていきました。昨年までの自分ではおそらく耐えきれずミスをしてしまったと思うのですが、今回のレースではしっかり前を向いたまま全力で最後まで走りきることができ、最終的には9位で終えポイントを獲得することができました。

このレース後にエンジニアさんと話をしている時に自分の車の曲げ方の癖に気が付き、その癖がマシンセッティングにも悪影響を及ぼしていたことが分かりました。何故途中から前のペースについていけなくなったのか、何故セクタ-1は速く走れてセクター3が遅いのか、様々な要素を考慮した上で第2戦に向けてマシンセッティング、そしてドライビングを向上させていきました。


■Round2 Final
日曜日、前日とはまた違って少し気温も低く涼しい環境の中第2戦が開催されました。8位からのスタートではあまり行き場が無くインキープ。2コーナーでインを差されるもアウト側で踏ん張りポジションを守りました。混戦の中一つでも順位を上げようと意識していたのですが、前にライバルがいる時に上手くついて行くことができず、ここぞという一発のブレーキング勝負まで持ち込むことができませんでした。

また第1戦の時に見つけた自分の”癖”を出さないよう意識して走ることでよりスムーズに車を曲げることができるようになり、オーバーヒートに悩まされていたタイヤへの負荷も軽くすることができたのではないかなと思います。その結果走行ペース的には第1戦よりも良く、ニュータイヤでのアタックであった予選のタイムも含めて週末の中でのベストタイムをこの第2戦の決勝で記録しました。

実はレース終盤のペースはトップ集団と全く同じで、周回によっては自分の方が速く走れていることもありました。しかし今までの癖を直すことが瞬時にできず、レース前半に中々ペースを上げることができませんでした。これが今回のレースの大きな敗因だったと考えています。

ただ1つのミスで大きく順位を落としてしまうようなシチュエーションの中でも強く前を追って走れたことは今後のレースに向けても自信に繋がったと思います。

--------------------------------------

■次戦に向けて
自分の課題に対して限られた走行時間の中で適応できなかったことが今回の大きな敗因だと思います。今までミドルフォーミュラで培ってきたドライビングに対する考え方を大きく変えるもので、シミュレーターでも見えてこなかったものでした。何とかレースまでにヒントを見つけることができたため両レースでポイントを獲得することができました。

”曲げること”に対しての自分の考え方・動かし方の違いによって自分が車に求める動きも変わってしまい、結果マシンセッティングをより難しくしてしまうという悪循環に陥ってしまっていました。

自分的にヒントを得たことで決勝で自分のベストタイムを更新することができました。次の富士スピードウェイで行われる第3戦・第4戦では最初の走行から”新しい曲げ方”をより自分のものにできるよう努力していきます。また自分が正しいドライビングをすることで車にも正しいセッティングを施すことができ、さらに”速く”なれると確信しています。そのために自分の仕事を正しく行えるよう全力で挑んでいきます。

今回も根本悠生を応援頂きありがとうございました。沢山の方々に応援頂いているにも関わらず、結果でお返しできなかったことを非常に悔しく思っています。
次戦の富士は僕が一番走り込んでいるホームコースになりますので、今回こそ皆様のご期待に応えられるようレースウィークはもちろんシミュレーターでの事前の準備も含めて万全の体制で挑みます。

これからも根本悠生をよろしくお願い致します。

根本悠生

--------------------------------------

REPORT PDF
http://www.yukinemoto.com/report/pdf/2016_fiaf4_rd1-2_okayama.pdf