Fanatec GT World Challenge Europe Powered by AWS Endurance Cup Rd.2 Paul Ricard

Yuki Nemoto
Fanatec GT World Challenge Europe Powered by AWS Endurance Cup
Rd.2 Paul Ricard Race Report

■Introduction

 6月3~4日、ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWS・エンデュランスカップ(GTWCEエンデュランスカップ)の2022年シーズン第2戦ポールリカールがフランス南部の街レ・カステレにあるポール・リカール・サーキットで開催された。

 FIA-GT3規格の車両で競われる世界各地のGT3レースのなかで、もっともハイレベルな戦いが繰り広げられるGTWCEエンデュランスカップ。公式YouTubeではフリー走行からの全セッションが英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語と4カ国語でライブ配信されていることからも、世界各地から多大な注目を集めるシリーズであることが伝わってくる。

 世界の大舞台となるGTWCEだが、開幕戦イモラから更にそのエントリー台数を伸ばし、今大会は総勢54台、シルバークラス17台という戦いとなった。根本は開幕戦イモラでは良いペースを発揮できていたものの、予選での赤旗中断やレース中のFCYの不運など、思うように結果に繋げられなかった。そんな前戦の雪辱を果たすべく、ランボルギーニ社と共に入念な下準備を重ねた上で今大会を迎えた。

■Qualify:17th(Silver Class)DNF

 現地時間4日午前11時30分、気温27.1度、路面温度39.7度とポール・リカールらしい日差しのもと予選Q1が行われた。GTWCEエンデュランスカップでは3名のドライバーがそれぞれアタックし、3名の記録したベストタイムの平均で決勝のスターティンググリッドが決定される。

 563号車は前日の練習走行でエンジンにトラブルが発生。ハイツが走り出しを担当していたが、深刻なダメージを回避するために10周走行したところで車両を止めた。続く事前予選までに該当箇所は修復完了し、根本・ベレッタ共に週末初走行を実施。しかしそれぞれアタックラップ7周ずつのみの走行と走行時間が限られた。

 563車のQ1はベレッタが担当し、1分54秒500という見事なアタックを見せクラストップにつけた。Q2は根本が担当、なんとアタックラップ時にピットアウトしてきた車両にセクター1で引っかかってしまうという不運に見舞われるも、セクター2、セクター3を上手くまとめ、トップから0.153秒差の1分54秒706というタイムを記録しクラス8番手を獲得。この時点でQ1及びQ2の平均タイムでは総合9番手に位置し、そのペースの力強さを見せていた。

 しかし根本はアタックの後半で車両に違和感があることをチームに報告。アタックを中止し極力クルマを冷やしながらピットに戻るが、またしても練習走行と同じトラブルが発生してしまい、残念ながらハイツが担当予定だったQ3へ進むことを断念。DNFとなり、クラス17番手で予選を終えた。

YouTube:LIVE | Qualifying | Paul Ricard | Fanatec GT World Challenge Europe Powered by AWS 2022 (English)

■Race:DNS

 練習走行、予選と発生したトラブルが続いてしまった今大会。予選で発生したトラブルは練習走行で発生したものと関連のあるもので、メカニックが懸命な修復を試みた。今大会は土曜昼に予選、そして夕方には決勝スタートという変則的なスケジュールとなっており、予選から決勝までのインターバルが少なくなっているという特徴がある。ランボルギーニ社のサポートもあり、該当箇所の修復を無事完了したかと思われたが、実はこのトラブルを起因としたほか複数個所にもダメージが及んでいることを確認。決勝までに全ての修復は難しいという判断を監督が下し、スターティンググリッドに並ぶことなくレースを終えることとなってしまった。

 今大会で使用したエンジンは開幕戦イモラで問題なく走行していたものであり、大会前の事前チェックでも問題ないことが確認できていた。当該エンジンは既にランボルギーニ社に返送され、原因究明と再発防止に向けた取り組みが実施されている。

YouTube:LIVE | Race | Paul Ricard 1000k | Fanatec GT World Challenge Europe Powered by AWS 2022 (English)

■根本悠生 コメント

「今回発生したトラブルはチームとしてもこれまでの6年間で前例の無いものであり、サーキットで応急処置的に出来ることは無かったと感じています。事前チェックでも問題無く動作していたこともあり、未然に防ぐことが難しかったトラブルではありますが、事実として表彰台、そして優勝のチャンスがあっただけに悔しい週末となってしまいました。とはいえドライバー3名とも良いパフォーマンスを発揮できたこと、シルバークラスだけでなくプロクラスでも戦えるポテンシャルを見せられたことは素直に嬉しく思います。次戦スパはこういったミスやトラブルが許されない大事な一戦となります。チームとしてより一層力を入れ、全力で戦います」

REPORT PDF
日:https://www.yukinemoto.com/report_/pdf/BDL-PR-220605.pdf
英:https://www.yukinemoto.com/en/report/pdf/VSR-2022-GTWCE-PaulRicard.pdf

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